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訪問レポート:情報誌 「a mon(アモン)」編集長 森田さん

FW MAGAZINE制作にあたり「フリーペーパーはどのように作ったらいいのか」
「記事執筆はどのようにしたらいいのか」など学生ライターたちに課題・悩みがある中、福岡市/荒戸・港・大手門・大濠公園・西公園エリアへ発行されていた地域限定情報誌「amon(アモン)」の創刊・編集長の森田さんを訪ね、背景やアドバイスをお伺いいたしました。

―事務局 
本日は貴重なお時間ありがとうございます。まずは、森田さんの簡単な自己紹介をお伺いできますか。

―森田さん 
某国内最大級のヘアサロン、リラク&ビューティーサロンの検索・予約サイトの企業営業や、フリーペーパー誌の編集長などを務めた後、現在は福岡市総合図書館の広報を担当しております。

―事務局 
ありがとうございます。「amon(アモン)」を創刊された背景をお伺いできますか?

福岡市中央区/荒戸・港・大手門・大濠公園・西公園エリアで発行されていた情報誌「a mon(アモン)」

―森田さん 
vol.1を創刊したのは2009年頃、その当時中央区港に住んでいたのですが、あまり治安が良いという印象を持たれないエリアでした。
私自身、食べ歩き・飲み歩きが好きで、よく近所の飲食店にお邪魔していたのですが、エリアの印象とは違い、他の地域よりも近隣の飲食店同士、横の繋がり(仲の良さ)を感じました。
またその当時、同僚が街でのトラブルに合った際、お店の人に助けてもらうなど温情あふれる街だなと思いました。
自身が感じたことを少しでもみんなに伝わり、知ってもらいたいと思い「a mon(アモン)」を立ち上げました。

―事務局 
なるほど。制作はどのように進んだのですか?

―森田さん 
まずはこの企画に興味がありそうな知人や当時流行していた「mixi」で協力いただけるメンバーを
プロボノ(※1)・ボランティアを募り、約20名のメンバーが集まりました。
メンバーはプロのカメラマン・デザイナーから、地域在住の方まで様々な方に参加いただきました。
(※1 プロボノ:プロボノ(pro bono)とは、職業上のスキルや経験を生かして取り組む
社会貢献活動のことで、ラテン語の「Pro bono publico(公共善のために)」が語源と言われる。)

―事務局 
熱量がある人が集まったのですね。制作にかかる資金はどのように募ったのですか?

―森田さん 
紙面内広告として、エリア内の店舗の方々に広告枠として掲載いただき掲載料を少額いただきました。
基本的に儲けはなく、ペーパーを発行する費用を賄える程度、集めました。

「a mon(アモン)」は総集編となる最終号(7号)まで発行し、またフリーペーパー以外にも
屋外映画上映会や閉校した小学校校舎のさよならイベントなど、地域交流イベントも開催、地域に親しまれた。

―事務局 
非営利だったのですね。様々なお話しをお伺いできありがとうございます。
それでは、ここから学生ライターよりいくつか活動の参考にご質問をさせていただければと存じます。

―林(学生ライター)
これから記事執筆のため、様々な人へインタビューに伺う予定なのですが、記事に統一感を持たせるにはどのように工夫したら良いでしょうか。

―森田さん 
取材対象の性質によって記事の方向性に違いが生じます。取材のテーマを絞ることで全体に統一感を持たせることができるのではないでしょうか。

―野田(学生ライター)
自分が担当する記事で書きたいことや伝えたいことは大筋としてあるのですが、
それに合致する取材対象物がなく思考が止まってしまうことがあります。
森田さんの経験としてどのように対処されていましたか?

―森田さん 
重要なのは「自分が何を書きたいか」ではなくて「相手に何を伝えたいか」だと思います。
読者に伝えたいことを軸にして取材を進めるのはいかがでしょうか。

―山田(学生ライター)
担当する記事が、他の記事と比べて真面目すぎる内容になるのではないかと懸念しています。
そこでキャラクターや色を使うなど、ポップな構成にして他とバランスを取ろうと考えているのですが。

―森田さん 
全体のテーマに沿った内容であれば、その点を気にしなくても良いと思います。
ポップにするためだけにキャラクターを使用するというのは、ごまかしになりますよね。
ポップな誌面にしなくても、全員が、フリーペーパーのテーマに沿って制作していれば
全体のバランスはとれるはずですよ。

―末吉(学生ライター)
自身が納得のいく文章が書けません、どうしたらいいですか? 

―森田さん 
いい文章を書こうとするのはいいことですが、こればかりは経験がものをいいます。
まずは持ち分のスペースに対して記事のトピックのボリュームがあっているかを確認し、
あくまで伝えることを。

―事務局 
ありがとうございます。最後に月並みなご質問で恐縮ですが、森田さんにとって福岡の良さってなんですか?

―森田さん 
福岡の良さはやっぱり、福岡の人が福岡のことを、うざいくらい好きな所じゃないですか(笑)

―事務局 
確かに(笑)そうですよね。本日はありがとうございます。

―森田さん 
ありがとうございます。完成、楽しみにしてます!

about
取材日:2025年4月上旬
取材先:「a mon(アモン)」編集長 森田様
取材者:学生ライター 林・野田・山田・末吉 / 事務局員 吉野

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